ちょっと・・ひとり言
通気断熱WB工法 全国大会
昨日は、「日本建築文化を守る会」にスタッフと共に参加してきました。
内容は、当社でも採用している通気断熱WB工法が、 昨年大臣認定を取得できたことを記念して開催された全国大会です。
会場の品川プリンスホテルには、全国から750名を越える方々が集まり、
数々の来賓挨拶や、環境省・地球環境局局長の市川さんが基調講演をされるなど盛大でした。
それぞれの挨拶の中に、次世代の子供達の為に地球環境を守るため、
省エネで健康を守る通気断熱WB工法の家に期待されている・・・等のお話しがあり、
住宅を建設する者として改めて自覚した次第です。
印象的だったのは、開発元であるウッドビルドの寺島社長が長年のご苦労から感涙されていたことです。
いち工務店が最近の家づくりに疑問を持ち、
多くの資材を投入してしながらひとつの工法にまとめあげることの苦労が
計り知れないことは容易に想像できるところですが、 実際の取組みには更にたいへんだったようです。
今から思うと、進捗の状況をお聞きする機会が何回かあったのですが、
まだ駄目なんだ・・・とため息ついていたことが申し訳なく思えました。
普通一般に方からすると特許を取得することの方がたいへんで、
大臣認定なんかそれほどでも無いように思われるかもしれませんが・・・
それが逆で、既に多数の特許を集めた工法が、 今回の大臣認定を取得することだけで4年近くの歳月を掛けてきたのです。
ちょっと私達が考えるとどんな研究でも真面目にコツコツ種々のデータを集めて提出すれば
一定の流れの中で評価されるのだろうと考えるのですが・・・
聞くところによるとことはそう簡単なことではなく、受付けの窓口さえ無いような、厚い壁にぶつかってきました。
認定の内容は話せば地味な内容かもしれません。
しかし室内の換気は24時間計画換気に頼る以外に方法がなかったところに、
他にもあると認めさせたことは大きな一歩だと思います。 電気を使いながら強制的に換気をするのではなく、
土壁の原理である透過透湿効果が今後の換気や家づくりに対して大きく変化をもたらすのではないでしょうか。
外断熱や高気密高断熱という言葉だけが独り歩きをして、
その影に潜んでいる問題点に気が付かなかった結果がシックハウスという健康問題にまで発展したことを考えると、
私達も本質的な部分や原点を見据えて、内容をもっと吟味し研究することが大切かと思います。
健康に暮らせて、省エネで快適な、そして長持ちする住宅のご提供を通して、
ご家族を幸せにできる家づくりを私達は今後も目指していきたいと思います。