ちょっと・・ひとり言
富士登山2009
人はなぜ・・・山に登るのか??
そんな言葉を思い出す・・・2回目の富士登山に先日行ってきました。
最近になって、何故か富士山での事故が重なり、話題となったこともあり、
あるお客さまからは、「くれぐれも注意して行ってきてくださいね♪
完成保証使わないといけなくなるから(笑)」と、ジョークを交えた温かいお言葉まで頂戴しました。
正直・・・何故また行く??の声が心の中でこだまし、あの素晴らしい景色を再度見てみたいという反面、
あの辛さを二度味わうのか?と、半ば嫌々?準備していた感があったのも事実です^_^;
日にちは刻一刻と過ぎ、とうとう当日を迎え、あの五合目のレストハウスの前に立っていました。
今回は21名の仲間たちとの登山です。
うさぎ・かめ・なめくじの3班に分かれ、準備万端午後1時からのスタート。
前回は登り始める前に豪雨の洗礼を受けながらも、変わりやすい山の天気の中、頂上を一度は望みスタートしたのですが・・・
今回はグズグズの雨模様。頂上を望むことなく霧雨の中での出発です。
スタートしてからは、前回の登山を思い出すように、
「これからこれから・・・無理しないように・・・ゆっくりゆっくり・・・」と
呪文のように心の中で繰り返し、歩みが速くなって高山病などにかからないよう注意しながら歩き始めました。
昨年来たこともあり、これから展開する景色も大体は予想がついてはいたのですが・・・
やはりあの岩場を見た時は、これ・登るの???と前回の夜景色とはまた一味違ったインパクトです。
途中では具合が悪くなり心臓マッサージを受けている人が出るなどアクシデントもあったのですが、
一番辛かったのは息切れするのが昨年よりもきつかったことです。
やはり1年経って体力が落ちているのでしょうか?少し歩いては休憩しないと胸が痛くなり、
しっかりトレーニングをしてくれば良かったと思うも・・・後の祭りでした。
もうダメ!っと思う頃、ようやく8合目の山小屋に到着し、一杯のカップ麺で冷え切った体を温め、早速早々と就寝♪
と言いたいところですが、寝床の環境もあり・・・半分寝れたかな?という感じでしょうか(汗)
午前1時を回ったころでしょうか。暗い枕もとに小声で話しかける人が・・・
今回のリーダーが、山頂が30メートル近くの強風のため、予定を変更し、
ここからご来光を見て、下山する旨を伝えに来たのでした。
少し残念でしたが・・・睡眠不足もあり・・・そのまま夢の中へ
あと15分でご来光ですよ♪の一言に目が覚めたのは4時過ぎ
早々に着替えを済ませて表に出ると、なんとそこは麓の街や湖が見える天気♪
山頂から時折大きな雲が下りてきて、視界を妨げるのですが・・・それが過ぎればまた絶景♪
そんなことをくり返しながら見えてきたのは
素晴らしい ご来光の景色でした。
「来て良かった♪」心からそう思える一瞬でした。
前回同様・・・もう無理なのかな?と諦めかけていた中での景色です。
苦しかった途中の思いさえ、吹っ飛ぶような感激です♪
山小屋のスタッフの方に聞くと、「ここしばらくご来光は見えなかった。
はっきりはしないけど多分一週間ぶりの景色だよ♪」との話しに再度感激。
普段の行いが良いとは言いませんが・・・それでも幸せなことです。
この世とも思えない素晴らしい景色を堪能し、午前6時30分
後ろ髪を引かれながらも、5合目を目指し、山小屋を後にしました。
前回靴が合わずに両足の爪が剥がれた失敗から、地下足袋にはき替えての下山です。
今年入社したスタッフと共にワークマンにて30分掛けて選んだ地下足袋は
フィット感も良かったのですが、それでも最初はこわごわ前回を思い出しながらの再スタートです。
幸い天気も良く、比較的快調に下山することができ、体力の衰えは感じつつも全体として良い登山となりました。
山登りは人生観に良く例えられます。自分でも苦しかったことを思い出しながら、いろいろ考えたことがあります。
しかし、それにも増して今回の登山では仲間の素晴らしさを実感しました。
辛い中で励ましあいながら、ある時は立ち止まり、ある時は戻ってきてまでサポートをしてくれる仲間がいることです。
同じように登っているのです。誰だって辛いのは一緒かと思います。その中でのこのような行動には本当に頭が下がります。
殺伐とした事件の多い最近の世相の中にあって、
こんな山登りを通して人の心の温かさを感じることができたのは、自分にとっても大きな喜びです。
もし?気が向いたら???
自分の家族と一緒に登るのも、最高の良い機会になるかも♪と思った次第です。
おかげさまで、今回をもちまして富士登山は卒業・・・のつもり・・・です。 (甘いですか?)
・・・というか登れるような体力を保てるように、これからの生活は考えながらいく、
そんな年周りになってきたことを自覚し、これからも元気で頑張りたいと思います。
どうぞ、このブログを読んでいただいている皆様も、ぜひ機会を作って登ってみてください。
日本一の山に登る!何故登るのか?そんなことの中にいろいろ学べることができると思います。